
[2025.10]
SONG CONCEPT
『まだ答えはないけれど』
この曲は、「正解を出すこと」よりも「一緒に考えること」の大切さを描いた作品です。
社会では、つい“早く答えを出すこと”が求められがちです。
けれど、本当に心が動く瞬間は、誰かと一緒に迷いながら、悩みながら、
それでも一歩ずつ進もうとする時間の中にあります。
「まだ答えはないけれど」という言葉には、
“今は未完成でも、それでいい”という優しさと、
“共に探していこう”という前向きな約束が込められています。
この曲で描かれる主人公は、完璧ではありません。
何度も描き直し、間違いながら、それでも誰かの「一緒に考えよう」という言葉に支えられながら歩いていきます。
その過程そのものが“生きること”であり、“愛されるものを生む原点”なのです。
ブリッジ部分では、「悩むことは生きること」「迷うことは信じること」と語りかけます。
それは、迷いを恥じるのではなく、迷うことこそ誠実さの証だというメッセージ。
そして最後のフレーズ「それが、僕らの始まり」は、
完成をゴールとしない“共創のはじまり”を象徴しています。
静かなピアノから始まり、
少しずつストリングスやコーラスが重なっていく構成は、
“人と人が共鳴しながら歩み寄る”過程を音で表現しています。
「まだ答えはないけれど」──
それは、迷いながらもまっすぐに生きる人たちへの、
優しく、誠実なラブソングです。
『まだ答えはないけれど』
夕暮れの窓に 映る自分の顔
少し疲れた目で 今日を見つめてる
何が正しいのか わからなくても
描きかけの線を また引いてみる
うまく言えない気持ちを 笑いながら話した
「一緒に考えよう」って 君が言ってくれた
その言葉だけで 心の距離が
少しだけ 近くなった気がした
まだ答えはないけれど
君となら 進める気がする
まっすぐじゃなくていい
曲がりくねった道の先に
新しい光が きっと見えるから
完璧じゃない手で 積み重ねた日々
間違いの数だけ 優しくなれた
悩むことの中に 希望があると
少しずつ 教えられてきたんだ
涙のあとに残った 小さな笑い声
不器用なままでも 信じあえる時間
「この瞬間が答えでもいい」
そんな気がしてた
まだ答えはないけれど
君となら 怖くはないんだ
遠回りしてもいい
立ち止まる日も抱きしめながら
僕らは少しずつ 前へ歩いていく
完璧を追うよりも 誠実でいたい
悩むことは 生きること
迷うことは 信じること
間違いながら 進もう
まだ答えはないけれど
それが今の 僕らの強さ
手を取り合って描く未来は
誰のものでもない
僕らがつくる世界
答えが見つかる日が来ても
この迷った時間を 忘れないでいよう
まだ答えはないけれど
それが 僕らの始まり
