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[2025.10]
 

『地図の上と、風の中で』

 

─ 光と風のボイドが誘う、寄り道する商業空間 ─

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■CONCEPT STORY

『地図の上と、風の中で』

  ─ まっすぐ歩く足と、寄り道する心の物語 ─

 

■ 1. はじまり ─ 計画と偶然のあいだに

地図の上では、道はまっすぐに見える。


でも実際に歩いてみると、風が吹き、光が揺れ、

思いがけない寄り道が生まれる。

この施設は、そんな**“まっすぐと寄り道のあいだ”**にある。


計画的な動線と、偶然の発見。


買い物という日常の中に、ふと立ち止まり、
風や香りを感じる瞬間を生み出す。

■ 2. 建築の構成 ─ ボイドと風の道

建物全体には、大小さまざまなボイド(光と風の空洞)

が散りばめられている。


風はこのボイドを抜け、光は階をまたいで落ち、
人の流れと交差して「呼吸する商業空間」をつくる。

ボイドのまわりには、性質の異なるカフェが点在する。


風が抜ける庇下のカフェ、光を抱く中庭カフェ、

影と静けさの読書カフェ、夜風に包まれるバー。


どれも同じ施設の中で、まるで違う時間が流れている。

■ 3. 展示のあり方 ─ ストーリーで買う

ここでは、商品はカテゴリーで並ばない。


「朝の風と暮らす」「家族と囲む休日」

「夜風と音楽のある部屋」といったストーリー

 ごとの展示が行われる。

食器も家具も服も香りも、
“どう暮らしたいか”という物語の中で混ざり合う。


訪れる人は、「何を買うか」ではなく

「どんな時間を生きたいか」で選ぶ。

■ 4. ライブと人の気配 ─ 五感で感じる商業空間

この場所は、いつも何かが“起きている”。
まぐろの解体ショー、ハンドドリップ、

パンの焼き上がり、アロマ調香、夜の音楽ライブ――
それぞれのストーリーゾーンで、実演と人の熱気が交錯する。

ボイドはそのステージ。


香りが風に乗って広がり、包丁の音が響き、
人々の歓声と笑い声が光の粒に混じって上昇していく。


“買う”という行為が、“体験する”へ、そして“共鳴する”へと変わる。

■ 5. 素材と空気 ─ 風を感じる建築

  • 庇:風と光を受け止める帆布と木格子。

  • 床:光を反射する左官、風を感じる石と木。

  • 壁:光と影が映る白漆喰、植物が這うグリーンウォール。

  • 照明:昼は自然光、夜は呼吸するような灯り。

  建築全体が“風の楽器”のように、時間のうつろいを奏でる。

■ 6. 体験の流れ ─ 風とともに歩く

入口(光のアトリウム)  

ストーリー展示(朝→昼→夜)

 ↓

中央ボイド(ライブキッチン・まぐろ解体ショー)

 ↓

テラスカフェ(風と休息の場)

 ↓

夜の庇下バー(音と灯の終章)

一日の流れ、季節の移ろい、風の方向によって、
人の行動や出会う景色が変化する。

■ 7. メッセージ ─ 地図の上と、風の中で

まっすぐ歩く足があるから、今日を生きられる。


寄り道する心があるから、明日が楽しみになる。

計画の上を歩きながら、風に導かれて生きる。

この建築は、そんな“偶然の幸福”をデザインする場所である。

コンセプトキーワード

地図の上    計画・機能・秩序・社会の構造

風の中     自由・偶然・感性・発見

ボイド     光・風・香り・人の出会いを生む空洞

ストーリー展示 カテゴリーを超えた“暮らしの情景”の提案

ライブ演出   五感を刺激するリアルな時間体験

庇下の空間   風を感じながら立ち止まるための“余白”

​IMAGE SONG

地図の上と、風の中で
─ まっすぐ歩く足と、寄り道する心の物語

地図の上と風の中で.jpg

「地図の上と、風の中で」は、
“結果を出すための努力”と“わからないを

楽しむ心”のあいだを歩く人の歌。

人生は、地図の上ではまっすぐに見える。


でも、実際に歩いてみると、風が吹き、

寄り道が生まれ、そこにしか出会えない景色がある。

まっすぐに生きることも、立派な勇気。


でも、風に揺れる心を許すことも、

もうひとつの強さ。

この歌は、「努力」と「余白」

のバランスの中で、自分らしく生きる人への

エールとして届けられる。

地図の上と、風の中で ─ まっすぐ歩く足と、寄り道する心の物語Peter
00:00 / 03:26

地図の上と、風の中で
-まっすぐ歩く足と、寄り道する心の物語-


地図の上では まっすぐな道
でも現実(いま)は 少し曲がってる
急がなきゃと 足を速めながら
ふと 風のにおいに足を止めた


予定通りじゃなくてもいい
寄り道の先に 見える空がある


地図の上と 風の中で
ぼくは今日も 歩いている
正解なんて どこにもないけど
間違いながら 世界を知っていく
まっすぐ歩く足と
寄り道する心を抱いて

 

 


誰かのルールで 進むときほど
自分の声が 遠くに聞こえる
でも立ち止まって 風を感じたら
忘れてた夢が 息をしていた


効率よりも 驚きがほしい
道草が 人生のスパイスになる


地図の上と 風の中で
ぼくは今日も 探している
役に立たない時間の中に
ほんとの自分が眠っている
まっすぐ歩く足と
寄り道する心を信じて
仕事の山を越えた夜に
ふと見上げた星がきれいで
「頑張る」だけじゃ見えなかった
自由の輪郭が見えた気がした


地図の上と 風の中で
ぼくは明日も 生きていく
正しさより あたたかさを
形よりも 想いを残したい
まっすぐ歩く足と
寄り道する心で

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